日本の約4分の3の国土に440万人が暮らすニュージーランド。人跡未踏の氷河、荘厳なフィヨルド、数千万年前から変わらない太古の森。「世界の箱庭」と称される国土は、マオリの自然哲学によって守られる「環境立国」。神秘の大自然は、時に人間の挑戦を受け入れる過酷な舞台と表情を変え、人々は時に過激に、そして優雅に遊ぶ。世界中から年間250万人が訪れる「地球上で最も若い国」で、そこに生きる人々はどう自然と向き合い、人を招き入れているのか。沖縄県県費留学生の現況報告。
2011年5月14日土曜日
「木を植えています。」
木を植えました。
場所は、Nelson市内から車で45分ほどのところにあるMotueka。
主催はDOC(Department of Conservatin)といって
日本でいうと環境省のような組織です。
参加は、私たちNMITのAdventure Tourismの生徒約20人。
リクリエーション目的の公園のような場所です。
あいにくの雨でしたが、Wineberryなどの木を2時間ほどの間に200~300本植えました。
泥だらけになりましたが、それはそれでとても楽しい植樹でした。
記者時代、こうしたエコ活動の取材は山ほどしましたが
自分で植えたのは初めてかも。
このDOCですが、名前のとおり、ニュージーランドの環境保護やツーリズムの分野で
極めて大きな役割を果たしています。
今回のような環境保護活動だけでなく、国立公園や各種公園、景勝地などの管理を
行っていて、ニュージーランドの国内ではいたるところでDOCの名前を目にします。
今回はMotueka Rigeonの方々にお世話になりましたが、職員およそ30人から、夏の観光シーズンには40人ほどでエイベルタスマン国立公園やカフランギ国立公園を含むネルソンエリアをカバーしています。
ニュージーランドでは、国立公園のトイレなどの施設が極めて清潔に保たれていますが
それも彼らの重要なお仕事です。
さて、本日植樹した木ですが、8年から10年で、大きな木に成長するそうです。
見にこられるかどうか分かりませんが、どう成長するか楽しみです。
2011年5月13日金曜日
AOTEAROA (はじめに)
マオリ語ではAOTEAROA(アオテアロア)。
「白く長い雲のたなびく地」という意味。
「白く長い雲のたなびく地」という意味。
国土面積は約26万8000㎡。これは日本の国土のおよそ7割にあたり
日本全体から北海道を除いた広さに匹敵します。
2011年5月現在の人口推計は約440万人。NZの最新の人口推計
1956年にはわずか217万人だった人口は右肩上がりで増加し続けていて
この50年でおよそ2倍になったことになります。
人口が増えているといっても人口密度は1㎡あたり約16人。
日本は約343人ですから、NZの21倍となります。
最も大きな都市はオークランド。人口は約40万人(2011年現在の各市の発表)。
オークランド近郊を合わせると、その人口は125万人に上り
全人口の約3割が集中していることになります。
首都はウェリントン。市内の人口は約19万人。
一方、南島最大の都市はクライストチャーチ。人口は37万人となっています。
NZの名目GDPの総額は1946億4000万NZドル(2010年)。
IMFの推計によるランキングでは世界第52位となっています。(2009年は53位)
主な産業は畜産を中心とする農業や林業で乳製品や食肉、林産物を輸出しています。
うち国内観光客市場は 128億8300万NZドル(57%)。
海外の観光客からの収入は 95億3900万NZドル(43%)となっています。
直接的な観光収入のうち、NZ統計局が算出した生産高は65億4300万NZドルで
これは同じ時期のGDPの約3.8%にあたります。
このほか、観光産業の間接的な経済効果はさらに85億7700万NZドルあったと
されていて、合わせるとGDPの約9%を占めることになります。
されていて、合わせるとGDPの約9%を占めることになります。
1991年には約100万人だった国際観光客数は、年々増加していて
この20年で2.5倍になったことになります。
リーマンショックの影響を受け2009年に前年割れをした他は
ほぼ毎年前年を上回っています。
ほぼ毎年前年を上回っています。
観光局では、今後も年平均2.5%から3.5%の上昇を続け
2016年には国際観光客数は300万人を超えると予測しています。
国際観光客を国籍ごとに多い順に並べると
オーストラリア
約112万人 ( 45% )
イギリス
約22万人 ( 9% )
アメリカ
約19万人 ( 8% )
中国
約13万人 ( 5% )
日本
約8万人 ( 3% )
となります。NZ統計局 国際観光客の動向
そしてニュージーランドでも中国からの観光客は急激に増えています。
一方、減少が著しいのは日本からの観光客。
2008には中国人観光客数に抜かれるようになりました。
さらに詳細な観光データの紹介や沖縄観光とのデータ比較は
あらためてご紹介したいと思います。
あらためてご紹介したいと思います。
さて、私が県費留学生としてニュージーランドに渡ったのは今年2011年の2月。
それからしばらくは、学校生活に慣れるのにバタバタと過ごすことになりました。
そして、その間、NZと日本では、それぞれの地域にとって
これまでにない規模の大きな地震が相次いで発生しました。
Kia Kaha!
マオリの言葉で「強くあれ」という意味だそうです。
いまNZでは、日本と手を取りあって
一緒にがんばろうという運動が高まっています。
この年に、沖縄の県費留学生としてニュージーランドに渡った私にできること。
大変微力ではありますが、そんなことも考えながら、観光、環境、生活などなど
沖縄で10年間テレビ記者をしてきた目で見たニュージーランドを
いろいろな角度から発信していきたいと思います。
少々恥ずかしい思い出ですが、一時期「沖縄をもっと元気に!」と叫びながら
CMに出ていたことがあります…
ただ、あのCMで叫んだ思いは、きっと今も変わりません。
大好きなニュージーランド、そして沖縄を、もっともっと元気にできるような
そんな報告をしていきたいと思います。
沖縄が大好きな人、NZが大好きな人、いろいろな方に
ほんの少しでも有益な情報が提供できれば幸いです。
よろしくお願い致します。
実近良雄
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