photo: Yoshio |
沖縄の海の特徴は、その透明度や鮮やかなコバルトブルーそして美しいサンゴ礁など。
一方NZの海も、透明度はすばらしいです。しかし海の色は、沖縄のようなブルーが見られるところもありますが、シーカヤックが国内で最もポピュラーな南島のエイベルタスマン国立公園周辺を含め、もう少し深く濃い緑色をしているのが印象的です。水深の浅い場所ではシーカヤックから海底が見下ろせますが、サンゴ礁は見られません。大きな岩などが時おり黒く見えるだけです。
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そんな海岸線ですが、沖縄ではよく漂着ゴミが問題となります。
私ももちろん、個人的にも沖縄の海岸で多くの漂着ゴミを目にしましたし、ニュースとして取材したことがあります。とても残念なことですよね。
その点、NZの海岸の良いところは、こうした漂着ゴミがないことです。
一部都心部の港などを除き、NZの延々と続く海岸線に漂着ゴミは本当にありません。
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海岸に打ち上げられているのは、木や枝など、どれも自然のものばかり。
「海岸に漂着した人工物」というと唯一、伐採された木ぐらいでしょうか。
日本や沖縄の海岸で見られるプラスティックの類は全く見られません。
これは、とてもうらやましいことです。
日本も沖縄も、モラルや社会のルールして、海にゴミをポイポイ捨てているわけではありませんよね。沖縄の海岸ではビーチクリーン活動も活発ですし、多くの人が意識的に、ゴミのない海岸のために努力をされていると思います。
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でも、漂着ゴミは一部地域や一国だけの努力ではどうしようもできない問題です。
NZは、その周辺を極めて広い海域に囲まれています。
一番近いオーストラリアでも、2000キロ以上離れています。
数百キロから1000キロ以内に、巨大な大陸が迫る日本とは環境的に大きな違いがあります。
でもこの地理環境は、もちろん変えることはできません。
どうしたら、沖縄でゴミのない海岸線を維持できるのか。
難しい問題ですが、様々なアプローチで地道な努力を続けていくしかないのでしょう。
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ゴミのない海岸は素敵です。
それだけで、もう何もいらない、と言えるくらい気持ちのいいものです。
それだけで、都会から遮断された自然の中にエスケープしていると、心から実感できます。
それだけで、立派な観光資源です。
NZの海岸は、きっと太古の昔から変わらない、こうした景観を維持してきたんだろうと思います。
こうした場所では、ふとポケットから落としてしまった自分のゴミも、拾わなければと思ってしまいます。
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沖縄の海も、100年前、200年前、1000年前はきっとこうだったんだろうと思います。
沖縄でも、ゴミのない海、ぜひいつか絶対に取り戻したいですね。
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