2011年9月10日土曜日

TOILET-トイレをきれいに

NZに来る以前、いわゆる公衆トイレが最も清潔な国は日本だと思っていました。
しかし、NZに来てから、これまでの私の常識は覆されました。

photo:Yoshio
 NZのトイレは、とってもビューティフルです。
とにかく清潔です。時々、あまりにもきれいにしてあり、思わず「ビューティフル」とつぶやいてしまうことすらあります。

NZの公衆トイレと言っても、様々なスタイルや管理者が存在します。
しかし主なものとしては、以下の2種類でしょう。

1、街の公園や公共の場に設置してあり、主に市が管理してあるもの。
2、国立公園やアウトドアのフィールドにあり、主にDepartment of Conservation (DOC)が管理しているもの。

どちらのトイレも、とにかくかなり清潔です。
もちろん、一部には古いものも見受けられますが、全体的な清潔さのレベルは明らかに日本以上です。


そして、私がここで特に強調したいのは、上記2の種のトイレ、つまり日本の環境省のような国の組織、DOCが管理するトイレです。


photo:Yoshio
DOCは、NZの環境保護に関わる様々な施策を行っている他、国立公園や国内の各保護区の管理、運営を担当しています。そして、もちろんそうした地域のトイレの管理も行っています。


例えば、何日もかけて歩くトランピング(トレッキング)トラックの森の中や、標高2000m級の山小屋に設置してあるトイレ


photo:Yoshio
周囲を深い森や山で囲まれた小さな砂浜に設置されたトイレ


photo:Yoshio
こうした、全く人気がなく、人工物が見当たらない自然の海岸や砂浜。
そして、険しい太古の森に囲まれた山の中に、
ちょこんと、付近の景観を崩さない程度に、トイレだけは立派に設置されてあります


photo:Yoshio
NZの様々なアウトドアフィールドに細やかに設置されてあるトイレ。
そのほとんどが、ちょっとびっくりするくらい、とてもきれいに保たれているのです。


きれい、清潔、ということですが、もちろんそれは利用者のモラルの高さも理由の一つだと思います。
しかし、もう一つには、やはり管理する側の努力の成果だと思います。


私もこちらに来てからというもの、山、川、海、様々なフィールドに設置されたトイレを利用しましたが、どんなに人里離れた場所にあるトイレでも、まず紙が切れている(なくなっている)状態を見たことがありません


photo:Yoshio
山深い場所にあるトイレなどは、やはり汲み取り式のスタイルのものが多いですが、「何でこんな場所に」と思うような山の中に水洗式が設置されてあったりします。可能な限り清潔で快適なトイレを設置しようという管理者側の意思が感じられます。


このあたりはさすがアウトドア大国のすごさだと感じます。
この国は、アウトドアに何が必要で、何がいらないかをしっかりと理解しているような気がします。


photo:Yoshio
自然に人を招くために、男性だけでなく、大人だけでなく、一人でも多くの人を自然の舞台に招くために何が必要なのか、しっかりと考えていると思います。


トイレを清潔に!


とてもシンプルです。素敵です。
明日から、誰でも真似できることです。


でも国として、膨大なトイレを、ずっと清潔に保つことは、ちょっと難しい。
だから、そんなシンプルなことを、しっかりと制度設計しているNZは、やっぱり気持ちいい。





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