2011年6月6日月曜日

Adventure Tourism (アドベンチャーツーリズム)

NZ観光には、沖縄など各地の観光地と同様に、様々な観光スタイルがあります。

日本でもよく知られていて

NZの代表的な観光スタイルといえばEco Tourismでしょう。

                                                                                 photo:Yoshio
NZはEco Tourismの先進地としてよく紹介されています。

                                                photo:Yoshio
そのほか、ワイナリーを巡り、テイスティングなどを楽しむWine Tourism。先住民マオリの文化に触れるCultural Tourismなども近年人気を高めています。







でもやはり、NZが最も海外からの観光客をひき付けているアトラクションといえば
やはりその自然環境でしょう。


                                                                  Tramping
そして、その自然を素材とした観光スタイルだけをとっても、その目的や、スタイルによって、Nature-based TourismEco TourismActivity TourismAdventure Tourism…など様々な分類がなされています。

もちろん、これらを明確に区別することは簡単ではありません。


例えばトランピング(トレッキング)一つにしても、それはNature-based Tourismでもありますし、同時にEco Tourismにもなりえます。アクティビティーに主眼をおけば、Activity Tourismとも言われますし、ある程度のリスクがあるようなら、それはAdventure Tourismです。

                                                              Tramping   photo:Yoshio


今回は、その中のAdventure Tourismについて紹介したいと思います。

Adventure Tourismは、1980年代からNZで急速に発達した観光分野です。


Adventure Tourismの正確な定義となると、一様ではありませんが、Adventureとは日本語ではつまり「冒険」です。「危険を冒すこと」ですから、ある程度の「リスク」が不可欠な要素となります。同時にその定義が難しいのは、ある人にとってはAdventureであっても、同じ体験が別の人にとってはAdventureでないこともありえます。またその程度も、個人のスキルや体力、経験によって様々です。

                                                         Sea Kayaking   photo:Yoshio


しかし、一般的なAdventure Tourismとは
主に以下のアクティビティーのことを指します。

(アルファベット順)

Camping
Canoeing
Caving
Climbing (mountain/rock/ice)
Expedition Cruises
Hunting
Kayaking/sea/whitewater

                            River Kayaking   photo:Yoshio
Mountain Biking
White-water Rafting
Sailing
Scuba Diving
Snorkeling
Skiing/Snowboarding
Surfing
 Tramping(Hiking and Bushwalking)




このように、一般にAdventure Tourismと言ってもその内容は多岐にわたります。

日本で行われてるものも多くありますし、沖縄でも特に Scuba Diving や Snorkeling はポピュラーなアクティビティです。

NZでは、上記のアクティビティは全て
個人レベルでも商業レベルでも広く行われています。


このほか、NZのアクティビティの代名詞とも言えるバンジージャンプ(Bungee jumping)や、Skydiving(Tandem)ジェットボート(Jetboating)なども広義のAdventure Tourismの一つと言えます。実際これらのツアーの宣伝文句にもAdventureという表現がよく使われます。

                                      Jetboating   photo:Shotover Jet
しかし、これらは参加者がかなりの程度で能動的に参加する意味で、先に挙げたアクティビティとはちょっと異なります。つまり、これらは、参加者のスキルや体力を必要とせず、業者の用意する施設や器具を使用するだけで楽しむことができるアクティビティで、参加者のリスク回避の努力余地はほとんどありません。そういう意味では先にあげたアクティビティの中にも、例えばWhite-water Raftingなど、一部には、ツアーのレベルやスタイルによって、かなりの程度で能動的な要素を含むアクティビティもあります。



NZの代表的なAdventureの一つ、White-water Raftingは1970年代にはすでにNZで始まっていたと言われていて、これらAdventure Tourismは80年代に成長。Adventure TourAdrenaline Tourといったうたい文句が飛び交い、様々なアクティビティが生まれます。あの有名なバンジージャンプ(Bungee jumping)

が世界で始めて商業的に行われたのも1986年のNZ、オークランドです。


こうしてAdventure Tourismは90年代にはNZで大ブームになりました。

               White-water Rafting   photo: Ultimate Descents

NZを訪れる海外からの観光客は1991年のわずか約100万人から、2010年の250万人と、この20年で2.5倍に増加していて、NZの観光はAdventure Tourismとともに成長したと言っても過言ではありません。



今では、様々なスタイルを持つNZ観光ですが、海外から訪れる観光客の渡航目的は、トップのトランピング(トレッキング)をはじめ、目的の多くがAdventure Tourismの要素をもったアクティビティとなっています。


いまポピュラーとなっているEco Tourismも、そもそもAdventure Tourismと重なっている要素も多く、
Adventure Tourismは今もNZ観光の重要な柱の一つとなっています。











1 件のコメント:

  1. NZはAdventure Tourism先進国なんですね。NZに行って学んできたくなりました。どこが、もっともホットなエリアなのでしょうか。

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