2011年6月21日火曜日

Brook Waimarama Sanctuary

ネルソン市内から車でわずか5分ほどのところにある
Brook Waimarama Sanctuaryを訪ねました。

かつて100年以上昔に、市内に水を供給するためのダムが造られた場所ですが

2007年から周囲の山一帯を保護区にするためのプロジェクトがスタートしました。

広さは700ヘクタール、沖縄でいうと粟国村と同じくらいの広さです。

市の外れに、これほどの自然が残っているというのは驚きです。



かつてのダムの面影を残しつつ

市が主体となって、トランピング(トレッキング)トラックの整備などを

進めています。

市民の憩いの森、ということになるのでしょう。

さて、ここでは、現在ある試みが行われようとしています。

それは、この公園の周囲にフェンスを設置
し、害獣を完全に排除し、NZ本来の野鳥の生態系を回復させようとしているのです。


まさに、沖縄のやんばるで行われているマングース対策と同じです。



NZでは、国鳥のキーウィ(NZ版ヤンバルクイナ)をはじめ、多くの野鳥ポッサム(NZ版マングース?)などの害獣に襲われ、生息数が脅かされていることが問題化しています。



そのため、この公園では、害獣を完全に排除したサンクチュアリー
形成しようとしているのです。



このフェンスは説明のために一部が設置されているもので、実際にはフェンスの設置はまだ(2011年6月現在)行われていません。

で、我々学生たちが今日行ったのは、その害獣を駆除するためのトラップ作りです。


沖縄にいた時にトラップを作ったことはないので、比較はできませんが、まあ見ての通り単純な仕掛けです。


NZの国立公園でトランピングをすると、必ず一度はこういった仕掛けを目にします。

国立公園にあるトラップは、さすがにもっときれいですが…



現在この公園内には約2000個のトラップがあり、一年間にネズミなども含めると約3万匹の害獣を駆除しているということです。

現在は、こうして小学生から大人まで、環境学習の場所
としても重要な役割を果たしているようです。



この写真、6才の男の子、トラップを上手に作って、可愛い笑顔ですが…


コメントがちょっと…

しかしこれも生態系を守るため。

害獣を駆除しない限り、本来の生態系は守れないのです。


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