2011年6月11日土曜日

Outdoor Education (アウトドアエデュケーション)

ネルソンから車で45分、MotuekaにあるWHENUA ITI





写真は、高さおよそ15mのウォールで
アブセイリング(懸垂下降)の実習をしているところ。


ここは、クライミングやアブセイリグなど様々な体験ができる
Outdoor Education施設。


NZでは、こうしたOutdoor Educationが非常に盛んです。


下は小学校から、学校の授業の一環としてOutdoor Educationを取り入れています。

高校では、卒業の単位習得のためにOutdoor Educationを選択することもできます。

ロッククライミングや、カヤックマウンテンバイクなど、その基本的な技術を小さいときから身につけているのです。

Outdoor Education
確かにアクティビティを楽しむ要素もありますが、そのリスクを知り、セルフレスキューを身につける授業は真剣そのもの

常に危険と隣り合わせのアクティビティを学ぶわけですから、時にはかなりハードで厳しい側面もあります。

一方で、あらゆるアウトドアアクティビティの世界的技術レベルも高く、講師陣も豊富だという羨ましい背景もあります。





また、それぞれのアクティビティに対して、国内の業者や個人が加盟する団体が組織されていて、アクティビティによっては資格認定制度教育プログラムなども確立されています。

私の住むネルソンでは、休日には、とても多くの車がマウンテンバイクや、カヤックを積んでいますし、雨が降るとロッククライミングジムは親子連れで賑わいます。

Rock Climbing

NZでは、国民の多くがアウトドアアクティビティと非常に身近に生活しています。

これはとても素敵なことだと思います。

世界各地から、その自然を楽しみに訪れる観光客を受け入れている一方で、誰よりもNZの自然を楽しんでいるのはキウィ(ニュージーランド人)自身です。


                                         Rafting                           photo:Yoshio

こうしたアウトドアアクティビティ、これをさらに発展させツーリズムにいかしたものが、つまりAdventure Tourismです。

NZ国内では、高等教育機関でAdventutre Tourismを教えている機関が数多くあります。

中には、特定のアクティビティの技術習得を目指すだけの機関もあれば、Adventure Tourismのマーケティングやマネージメントにターゲット絞った教育機関もあります。

そして、これらを比較的包括的に取り入れ、技術レベルも高いことで知られている機関の一つとしてNZ南島北端のネルソンという町にNMITというポリテクがあります。

NMITそのものは、様々なコースを抱えた南島北部では最大の高等教育機関です。

私はこの学校のDeploma in Adventure Tourism というコースで勉強しています。

Rock Climbing

このコースがNZ国内の中でも人気の理由の一つは、その内容だけでなく、ネルソンという地理的条件もあります。

ネルソンは、エイベルタスマン国立公園、カフランギ国立公園、ネルソンレイクス国立公園という

NZ国内の14の国立公園のうち、3つに囲まれていることや、国内屈指の晴天率に恵まれていて一年中様々なアクティビティを体験できることで人気の町です。

海、山、川、一年中あらゆるフィールドへのアクセスが容易で、NZ観光の様々な側面を見ることができます。

コースでは、NZのツーリズム全般のほか、Adventure Tourismのリスクマネージメントやマーケティング、代表的アクティビティの基本的技術など、様々な知識、技術の習得を目指すもので、最終的に卒業すると大学卒業と同等の学位、Deplomaが授与されます。

River Kayaking
まさにNZのツーリズムと、ちょっとディープなAdventureを体験したいという人にはお勧めのコースです。

ただ、10年サラリーマンをしてきた私にとって、フィールド実習は正直かなり大変です…




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